今日も東京宝塚劇場で、ポスターを背景に自撮りをしていたら声をかけていただいた。
「撮りましょうか？」
思わず出てしまう
「大丈夫です」
の言葉。
でもこれでいいのだろうか、と悶々とする。
ご好意でかけていただいた言葉とは重々承知しているのだけれど、素直に「お願いします」と言えない自分がいる。
私は自撮りでもまぁまぁそれなりに撮れるのです。
全然知らない方に撮っていただくのと、私が手を伸ばして自撮りをするのでは、映る雰囲気が変わってしまうのです。
「みんな、自己責任で顔出せよー」「ぎゃー」みたいなわちゃわちゃ感が消えてしまって、よそ行きの顔になってしまう。
せっかくのご好意を無にしているようで心が痛むのは事実。
私も時々「撮りましょうか？」と声かけをして「大丈夫です」と断られることがある。
今はタイマーとか自撮り棒とか自分で撮影するツールも充実している。
こんなところでも他人に関わりたくない、邪魔されたくない、という時代になったのだろうか。
「シャッター（今は死語だな）お願いできますか？」と言われない限り、声かけは必要なくなったのかもしれない。
自分も本当にお願いしたかったら、撮ってくださいって言うのかもしれないな。
「撮りましょうか？」の声かけに対する正解は、出ない。
