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No Takarazuka No Life

2018年の宝塚観劇を勝手に振り返ろうー東京宝塚劇場 お芝居編ー

タカラヅカスペシャル で観劇納めをしたことだし、今年の宝塚観劇を勝手に振り返ろうと思う。
東京宝塚劇場 芝居編
東東宝塚劇場 ショー編
別箱編
くらいで。

まずは東京宝塚劇場のお芝居から。
2018年の幕開けの東京宝塚劇場は雪組の「ロベスピエールひかりふる路」だった。
2019年も「ファントム」でお正月公演なので2年連続だ。
綾凰華さんが雪組に組み替えし、さらに初の新人公演主演をされ、感動的だった。
歌は本役である望海風斗さんには及ばないけれど、綾さんのロベスピエールの人間性が好きだった。

続いて花組の「ポーの一族」
原作は知らなかったのだが、原作ファンが多いらしい。
小池修一郎先生がこの作品を上演するのに40年待ったという。
明日海りおさん、柚香光さんは妖精のようで、バンパネラがすっとハマった。
宝塚って2.5次元なんて言われるが、本当に漫画から抜け出てきたような美しさだった。

月組「カンパニー努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち」
これ、今年1番。
様々な困難を乗り越えて舞台を作り上げる役者たちと、その舞台裏。
仕事とは。生きるとは。夢とは。
もうなんか自分と重ね合わせる部分、刺さるような言葉、仲間っていいな、って感情がぐちゃぐちゃになりながら観ていたけれど。
セリフの一つ一つが心に響きすぎて。
台本が販売されなかったのが残念。

宙組「天(そら)は赤い河のほとり」
真風涼帆さん、星風まどかさんのトップコンビお披露目公演。
こちらも原作漫画を知らなくて残念だったが、原作ファンは多く、観たい!と言ってくれた。
ちらっと原画を見たらまぁ再現性の高いこと。
やはり2.5次元、おそるべし。
一見「アイーダ」のような衣装やセット。ついて行くのに必死。

星組「ANOTHER WORLD」
落語ミュージカルということで、閻魔大王とか鬼とか、一体どうなるかと思ったが、想像以上にネタが仕込んであって面白かった。
谷正純先生と聞いて悪い予感しかしなかったのだが、先生が温め続けてきたやりたかったことを全部詰め込んだ&
もう最後だから好き放題やってやろう(?)という突き抜けた作品。
タカラジェンヌが顔に歌舞伎の隈取りようなメイクをして、鬼の役をする。しかも20人くらい。慣れないと誰だか見分けられないレベルで。
これは前代未聞だー。
演芸場のようなノリだったが紅さんの関西弁と礼さんのチャキチャキ江戸っ子っぷりの対比が面白く、分かっていても笑ってしまった。

雪組「凱旋門」
18年ぶりの再演。
仮設の「TAKARAZUKA1000DAYS劇場」で初演を観た。
望海風斗さんも観ていたらしい。一緒だ♪
私が宝塚にハマるきっかけになった作品。
しかし、18年越しに主演をされた轟 悠さんは当時ほど声が出ず・・・(涙)
周りが若返った&ご本人がエイジングされたので、余計に年配感が・・・(涙)
だが雪組のアンサンブルは素晴らしく、「いのち」という曲のコーラスでは自然と涙が込み上げた。
懐かしい。

花組「MESSIAH(メサイア)ー異聞・天草四郎」
2月には妖精のような少年を演じられた明日海りおさんが今度は天草四郎。
男らしく、蛮勇な感じ。
今年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されたこともあるのか。
実話に基づく部分では目を背けたくなるようなリアルさで、胸に迫るものがあった。
美しい少年のようだったとも言われるカリスマ、天草四郎。
今の明日海さんにぴったり。

月組「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)」
6年間月組でトップ娘役を張ってきた愛希れいかさんのさよなら公演。
エリザベート自体はあまり好きではないのだが、素晴らしいポイントのたくさんあった公演だった。
新人公演でのルキーニ風間柚乃さんの大物感。
大劇場では美弥るりかさん休演により本公演でもルキーニとして堂々とやりきったと聞く。
ルキーニの月城かなとさん。
美貌の月城さんの狂気は寒気がするほどだがリアル感があった。

宙組「白鷺の城」
これは・・・。
「阿弖流為」の大野拓史先生の作品、モチーフは安倍晴明と聞いてものすごく期待していたのだが。
和物のため、ダンサーたちを活かせていないし、ストーリーもよくわからない。
舞台が暗めなので眠気すら誘う。
最後、銀橋でトップが歌いはけるのだが、衣装も微妙だったし幕が降り始めて「えーーーっ」と思ってしまった。
客電がついてざわざわしてたから私だけの感想ではないと思う・・・。

東京宝塚劇場9作品。
BEST1は、月組「カンパニー」に決まり!