今年も東京マラソンのエントリー受付中。
毎年申し込んでいた時期もあった。
今はちっとも走っていないのでもしも当選しても走りきる自信がないのだが、毎年この時期になるとざわざわしている。
エントリーは8月31日が締切。
www.marathon.tokyo
2008年大会出場
実は出走経験がある。
東京マラソンがスタートして2年目の2008年大会に当選して完走した。
ラン友、なんて私が言うにはおこがましいのだが、20人くらい申し込んで当選したのが1、2人。
あ、確率って結構当たってるな、なんて妙に納得。
7時間の壁
東京マラソンは制限時間が7時間と決められている。
42.195kmを7時間で走れればいい、と言う訳ではない。
スタート時には先頭から予想ゴールタイム順に並ぶためスタート時点をくぐるまでの時間が約10分以上かかるし、コース途中の仮設トイレに並ぶ時間(長いところでは2、30分はかかる)を計算すると6時間半は切れないと危ない。
関門がいくつか設けられていて、決められた時間にそのチェックポイントを通過できなければドナドナ(収容車でゴールへ)だ。
当時は同時期にフルマラソンに挑戦し始めた仲間がいたので熱く練習していたし、リードしてくれる頼もしい友人もいた。
ギリギリ6時間半くらいで走ることができていた。奇跡。
マラソンの練習で学んだこと
「走ること」は私にとって世の中で最も嫌いな行為の一つだった。
ランブームでSHIHOさんや長谷川恵理さんなど、ananやCREAなどの雑誌が定期的にお洒落なランニング特集を組んでいたとはいえ、まさか自分がフルマラソンを走ることになるとは思いもしなかった。
正確にはターゲットは東京マラソンではなくホノルルマラソンだったのだけれど。
1kmさえ走れない私には練習の1周5kmもある皇居ランなんて夢のまた夢だ。
まずはみんなと走る以前のトレーニングから。みんなの練習について行くための、練習。
①ランニングシューズに履き替えて、ジャージを着て外に出る。
②散歩レベルで、でも大股で歩く。
③競歩
④ランニングを少しずつ挟み、その距離を伸ばす。
こんな地道なことをを組み合わせて、少しずつ走れる距離を伸ばしていった。
まずは皇居ラン1周が目標。そんなレベルからのスタート。
もし当選したなら私はまたここからスタートするだろう。
でも、この経験が役立っている。
どう考えても歯が立たなそうなことでも、小さいチャンクに分けてクリアしていけばいつかできるようになるのではないか。
「ランニングシューズに履き替えて外に出る」
今思えばこれはベイビーステップ。
人によってはランニングシューズを買いに行くことかもしれない。
コツコツとやり遂げる、やり方を学び一つの成功体験になっている。
初マラソンでゴールした時の感動は何にも代えがたい、経験したことのないレベルだった。
あの感動をもう一度
これまでの人生でフルマラソンでゴールした瞬間ほど感動する出来事にはそう出会えていない。
あの感動を味わいたくて、また走りたいな、と思ってしまう。
そこに至る道のりを考えることを忘れて。
さぁ、どうする。今年も申し込む?