阪急交通社の宝塚台湾公演オフィシャルツアーに参加した際、スケジュールに組まれていた
「天燈上げ体験」
文字だけ見ていたら意味が分からずあまり関心がなかったのだが
やってみたら面白かった
台北から車で1時間半くらいで十分に到着
台北から車を走らせ山道を登ること1時間半くらいだろうか。
車窓はどんどん建物が減っていき、高さが低くなっていく。
古い街並みなのかもしれない。
山道といってもワイルドなものではなく、日光のいろは坂のような感じ。
天燈とは
古くは軍事に使われていたらしい。
洗濯カゴのような大きな紙風船に、エンジンは「火」。
気球のように暖められた空気で風船を膨らませて空高く上昇していく。
この紙風船に願い事を書いて空高く飛ばすのが今回の趣旨。
環境に影響はないの?
こんな自然の山奥で環境への影響はないのだろうか。
現地ガイドさん曰く、この風船の原材料は針金以外は、紙と竹。
空中で燃料が燃え尽きれば山中に落下するが、地元の方はそれを集めて売って収入を得るという。
観光地化することで人を呼べるし、住民の反対もなかったらしい。
さあ、願い事を書きましょう
天燈は四角で4面ある。
ここに願い事を書き空高く飛ばす。
何を願えばいいのか?なんでもいいです。
メジャーなのは、家族や自分の健康、幸せ、長生き。世界平和なんてのもいいですね。
もし婚活中ならば素敵なお相手と巡り会えるよう、なるべく具体的に相手の条件を書いた方がいいですよ(引き寄せの法則じゃん!)
名前は個人情報なのでほどほどにね。
・・・なーんてガイドさんからのありがたいアドバイスを果たしてどれだけのヅカヲタが聞いていたのか。
書きました
そんな、人様の願い事を盗み見るなんて・・といってもこの天燈の大きさですもの!
見ないつもりでも見えちゃう。
「◯◯さんが早くトップスターになりますように」・・・と本当は書きたかったのに、現トップスターさんのファンの視線を気にして書けなかった人。
「タカラヅカスペシャルが観れますように」・・・うんうん、タカラヅカスペシャルは各組スターが総出演する年に1回の祭典。私も観たい!でもさ、多分それはお金で解決できる、10万円あれば。
「◯◯さん、大好き♡」・・・分かる♡もはや願い事じゃない。
「宝塚歌劇を好きな時に好きなだけ良席で観て暮らしたい。セレブライフ。」・・・あっこれ私(汗)。欲深っ!
・・・というわけで、ものすごく偏りまくった願いというよりは欲望しか書かれていない天燈達が無数に空に放たれていった。
途中、民家の軒下に引っかかって炎上していろんな意味でヒヤッとした天燈もあったが、自分の上げた天燈が天高く登っていく様子をいつまでも小さく見えなくなるまで見守った。
こんな風に空を見上げたのっていつぶりだろう。
童心に帰って、空を見上げるみんなは本当に良い笑顔。
・・・こんなに欲望溢れる願いを書いたとは思えないな(笑)。
夜ならばさぞ幻想的だろう。
原色が美しい、台湾の町。
ここには願いを込めた天燈を一斉にあげるイベントも1月にあるらしい。
欲にまみれたランタンを台湾の地に放ってきてしまったというお話。。