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No Takarazuka No Life

トークスペシャル in 東京 雪組に行ってきた

トークスペシャル in 東京 雪組。
今回は煌羽レオさん、永久輝せあさん、野々花ひまりさん。
公演中の「凱旋門」「Gato Bonito‼︎」の話を中心に、オフの話、宝塚への想いなど舞台でしか知らなかった3人の素顔が知れて思いのほか楽しい時間となった。
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本日の装いについて

洋服選びもタカラジェンヌの大事な仕事の一つ。
基本的にメイクもスタイリストもつかない彼女達は「セルフプロデュース」力が日々磨かれている。
外は30度を越す湿気の多い暑い日だったが、コンセプトは「秋&パリ」。
赤や緑のスーツで、フランスのエスプリ漂う凱旋門の雰囲気が素敵だった。

「凱旋門」について

「凱旋門」は18年ぶりの再演作品。
現在研11の煌羽レオさんは初演を観ている。
観劇時も宝塚を目指していたが、まさか自分がその「凱旋門」に出演し、しかも当時も主演としてラヴィックを演じていた轟 悠さんと共演するとは、夢にも思わなかった。

轟さんのどの辺がすごいか。

あんなにカッコよくボルサリーノをかぶれる人はいない。
轟さんのはいいボルサリーノらしい。
自分らに支給されるソフト帽とは明らかに違う、の言葉に会場笑い・・・。
やっぱり違うのね。

凱旋門が歴史の証人

なぜ「凱旋門」というタイトルなのか分からなかったという永久輝さん。
出演してみて意味が分かった。
いい時も悪い時もすべてを見てきた凱旋門。
最後には灯火管制により、暗すぎてその凱旋門すら見えなくなる。

宝塚にとってのお客様と同じ。すべてを観てきた歴史の証人。
在籍している生徒さんも証人だけれど、その生徒さんがいたということを心に刻むのはすべてを観ている私たちファンであるという煌羽さんの言葉は重い。

余興の話

宝塚の名物「余興」。
なかなか知れる機会は少ないが、今回公演中に行われた宴会では望海風斗さんが凱旋門の被り物をして凱旋門になったらしい。
名付けて「Gate Bonito(ゲイト ボニート)」・・・う、うまい。
煌羽さんは謝珠栄先生のモノマネをして先生ご本人にも喜んでいただけたらしい。
いつも思うが本当に透明人間になって宴会に潜入してみたい。
「どんなことも舞台に繋げるんですね、あなた達は」という司会の竹下典子さんの半ば呆れたような賞賛。
素晴らしいことだと思いますけど?

役作り

同じ亡命者でありながら亡命者の仲間を売ろうとする死の鳥、マルクスマイヤー役である煌羽さんと永久輝さん演じるローゼンフェルトは、同じオテル・アンテルナショナールの住人の中でも気があう。
実はマルクスマイヤーの亡くなった恋人にローゼンフェルトの性格が似ているということらしい。
ちなみに永久輝さんはゴッホに間違えられるが、「ゴッホの絵」を所持しているだけでゴッホ本人ではない。

暑いでしょ?

黒塗りのラテンショーでガンガン踊っているが、むしろお芝居の方が暑さを感じるという。
秋冬のパリが舞台なため、コートもウールだしカーディガンもニットだし。
無邪気に脇汗エピソードを披露した後、恥ずかしがる永久輝さん、可愛い。

アスパラさん

女装した男役スター達が順番にトップスター望海さんに絡む場面に出ている永久輝さん。
トップバッターかつ、20秒しか持ち時間がないため不完全燃焼(誘惑が?)なことが多いという。
永久輝さんの楽屋着(小学生がプールの着替えで使うようなてるてる坊主タオル)がアスパラガス柄でアスパラさんと呼ばれているが、気づいたらその女装のお衣装の色もアスパラ色(黄緑)だった。
美しいアスパラだ。

テンションの上がる瞬間

早変わり室で男役がずらっと鏡の前に並んで、髪をセットしたり準備しているところにがめっちゃテンション上がるという煌羽さん。出勤前のホストって感じがいいらしい。
うわー、それめっちゃ観たい!!!

生まれ変わっても宝塚に入る?

野々花さん:入る(即答)!!娘役が大好き。寄り添って男役さんを輝かせる娘役が大好き。
永久輝さん:入らない。
煌羽さん:入らない。別の人生を歩みたい。そもそも女に生まれるか分からないし、人間かどうかも分からないし。だから今後悔しないように思いっきりやっている。
野々花さんの娘役の鏡のような模範解答に「あたしもゼロ番に立ちたいんだよっ」とか「クルクル回しやがって疲れるんだよっ」とか思わないの??と突っ込むお兄さん二人が面白い。
いじられキャラでも負けない野々花さん、強い。

野々花ひまりさん

下級生の印象だったが2013年初舞台の研6、99期。
昨年の幕末太陽傳で新人公演ヒロインも演じており、実力も確か。
今回新人公演では、ケートというラヴィックの女友達の大人の女性の役を演じていて、カッコよく魅力的だった。
次期月組トップが決まっている美園さくらさん、彩みちるさんや小桜ほのかさんなど、この期も娘役トップを量産する予感だ。
煌羽さんとは伯爵令嬢からよくお話するようになったらしい。

心がけていること

どんな時も全力。
いろんなことがあるけれど、努力は嘘をつかない。
やっぱり煌羽さんの言葉は重い。

永久輝さん、野々花さんが煌羽さんの好きなところに上げる「嘘がない」「はっきりしている」が分かった気がした。
自然体な人だ。
舞台ととても印象が違う。煌羽さんのイメージが変わった。

ファンへの思い

「明日への活力です」とか「仕事頑張れます」とかいうお手紙や言葉が本当に嬉しい。
自分達にとってはそれが活力で「明日も頑張ろう」と思える。

彼女達のその言葉に、これって本当に素晴らしいことだなと改めて思った。
なかなか他所にはない宝塚のタカラジェンヌとファンの関係。
お互いの存在が励みになっていて「いつもありがとう。おかげで頑張れます」とお互いに思える。
そして素直にその思いを相手に伝えられる。
宝塚ってあったかい。

ショーを1度しか観ていないため多分ここのことを話しているのだろうな・・・とは思うが、ダンサーの煌羽さん、野々花さんが「激しいけれど体の流れにあっているから疲れない、気持ちいい」と言っていた場面がどこか確かめたい。
・・つまりもう一回観たい。
ゆるーいトーク。今日もいい話を聞けて宝塚がまた好きになった。
雪組、最高。