清く 楽しく 美しく♪

No Takarazuka No Life

「ANOTHER WORLD」に一番近い時期 お盆。

昨日7月13日(金)は関東では盆の入り。
迎え火を焚いてご先祖さまをお迎えする。
”ANOTHER WORLD=あの世”から束の間、今は亡き大切な方たちが愛する人のもとに帰ってくる時。
この時期にこのお芝居が宝塚で上演中なのもご縁かもしれない。
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ANOTHER WORLDには・・・

我が家でも叔母が代表してお墓参りに行き、祖父母をはじめご先祖さまの御魂をお迎えに行ってきた。
私はおととし、最愛の祖母と大切な友人を立て続けに亡くしている。
ふと忘れていたエピソードを突然思い出すのはやはりこの時期、帰ってきて近くにいるからに違いない。

きっかけになったお話

昨日のトークスペシャル星組 in 東京で漣レイラさんが、演出の谷正純先生がお稽古中にされたお話をしてくれた。

「みんな今までに大切な人を1人は亡くしたことがあると思う。その人たちが、こんな風に楽しく暮らしていてくれたらいいな、ということを想像してANOTHER WORLDを作り上げよう」

誰も見たことはないあの世。もちろん正解はない。
でも、もし本当にこんな世界だったら楽しいだろうな。
娑婆にあるものはなんでもあって、仕事して、芝居小屋行って、Barやクラブ行って、冥土百貨店で買い物して。

得意技とチームワークで乗り越える冒険の旅

ご一行はみんな欠点もあるし、最初は我欲むき出しだけど、だんだん結束してみんな自分の特技を活かして困難を乗り越えて、最後には見事、極楽行きをゲットした。
お互いを思いやる心が素晴らしい。
自分はどうなってもいい、と地獄行きの身代わりを申し出る康次郎さんも、頭脳プレイで自分も含めて全員が助かる方法を考える、やっぱり要領のいい徳三郎さんも、どちらもカッコイイ。
月組の「カンパニー」でも感じたけれど、みんなが得意なことを発揮して協力して困難を乗り越えて前に進んでいく話って、好きだな。

冥土歌劇団のファンクラブ!?

亡くなった友人は宝塚が大好きだった。
亡くなった時、これからは思う存分、どんなチケ難な舞台も、遠征も全国ツアーも海外公演だって、なーんも気にせず毎日SS席で観られるね!って泣きながらみんなで冗談を言い合った。
今日も特等席で観ていたんだろうなぁ。
きっと「ANOTHER WORLD」では冥土歌劇団のスターの追っかけをしているかもしれない。

そんなことを考えていたら、観劇しながら涙が止まらなくなってしまった。
こんなコメディーを観ながら嗚咽している私はちょっと怪しい人かも。
亡くなった方への最高の供養は思い出して時々お話をしてあげること。
思い出したよ。というか忘れられないよ。

「ANOTHER WORLD」のメッセージ

”生きてさえいればどんな苦労も乗り越えらる。
いっぺん死んだ気になってやってみればこの世は天国。
命に、感謝や”

公演期間も残すところあと1週間。
本当に毎日暑いけれど、みんな体調を崩さず元気に乗り切って欲しい。
演者も、私たちも。
星組は生徒もファンも運命共同体の組だから。