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No Takarazuka No Life

宝塚月組「雨に唄えば」観劇

テュルテュッテューテュルテュッテューテュルテュル♪♪
赤坂ACTシアターで上演中の『雨に唄えば』を観劇。
主演はトップスター珠城りょう、親友コズモに美弥るりか。ヒロインには美園さくら、リナ・ラモントには男役、輝月ゆうま。
星組、宙組、と上演された人気の作品が今、月組で再演だ。
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雨に唄えば

時代はサイレント映画の全盛期。ドンとリナは銀幕のスターだったが、「ジャズシンガー」というトーキー映画が登場し一斉を風靡したため、トーキーに舵を切ることに。
この流れは、2017年12月に星組で上演された『ベルリンわが愛』で、主演の紅ゆずるさん演じるテオ・ヴェーグマンがアメリカで公開されたトーキー映画に対抗して、ベルリン映画界でも初のトーキーを撮った…というお話が記憶に新しい。

いざトーキーにするとなるとリナは容姿はとても美しいのに、声が個性的。そこで、リナの声にキャシーの歌とセリフを当てる、アフレコを使うことに。
このリナ役には男役の輝月ゆうま。
とても男役とは思えない声のトーンと可愛らしい演技を見せて、圧巻。
過去2回の公演では、その後トップスターにもなった真飛聖、北翔海莉といういずれも芸達者がユーモラスな演技を見せ、観客の度肝を抜いてきた。
今回の輝月さんもそれに負けない怪演ぷり。

雨、激しすぎません?

「雨に唄えば」といえば、1幕最後の実際に舞台に雨を降らせるなかビシャビシャになりながら歌うテーマソングが有名。この雨がなんとも。集中豪雨で激しすぎて、雨樋から流れ落ちる水量はまるで滝のよう。楽しそうに飛び込んでいく珠城さんがドンの心情を表していて、気持ちいい場面だけれども。
幕が開いた途端マイクが否応無しに拾ってしまったあまりの雨音にも、ご愛嬌。

個性的な共演者たち

他のメンバーも個性的。美弥るりかさんのコズモがとてもおしゃれ。軽やかなダンスと歌で盛り上げる。

私が注目したのは監督役の連つかささん。この間の取り方のうまさといい、リアクションといい、コメディエンヌぶりが光っていた。
ヒロインを務めた美園さくらさんも歌唱・ダンス・演技もそろっていて素晴らしく、勝気だけと可愛げがあるキャシーを体当たりで演じていて好感が持てる。

外は梅雨でも、劇場の中はカラッと笑いで撥ねとばす、スカッとした舞台。
これを観ずには夏は迎えられない!!