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No Takarazuka No Life

月組「All for On」新人公演観劇

研7、蓮つかささんがようやく新人公演初主演の座を掴みました。
絶対に劇場で観る、と決めていた 蓮ちゃんの晴れ姿♪
この日を待ちわびたーーーー!

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新人公演とは。主演をする意味。

新人公演は研7、宝塚歌劇団に入団して7年間しか出演できません。
歌劇団が通常公演する宝塚大劇場・東京宝塚劇場の公演で1回ずつ、本公演と同じ衣装(基本的には)、生オーケストラ、演出をして公演します。
自分の学年近くに有望株がいたり劇団イチオシさんがいたりするとなかなかチャンスが巡ってきません。
しかし、この新人公演主演するということはトップスターへの登竜門。
新人公演主演+宝塚バウホールなどの小劇場での主演経験、というのはトップスターへの欠かせない条件なのです。
年末の祭典であるタカラヅカスペシャルも新人公演で主演をしないと出演できませんね。

蓮つかささん♪

宮城県仙台市出身。2011年4月「めぐりあいは再び」が初舞台。お、星組ですか。
アニメ「名探偵コナン」に出てくるミツヒコくんに似てます。分かりますか。
ちょっと線が細いかな?という印象はあるけれど、ハスキーなお声で歌もお芝居もとってもハートフルな男役さんです。

ダルタニアンは。

期待通り!期待以上!
本役、珠城りょうさんが体格と迫力ともにバーーンと豪快なので、それに比べればインパクトは小さいかもしれません。
歌劇でも「ダルタニアンと三銃士」ではなく「四銃士」だなんて評されていました。
しかし銀橋で主題歌を歌いスポットを浴びて2000人の観客の視線を一身に受ける姿はそれは華やかで、堂々たるものでした。

ダークホース

本役月城かなとさんが演じられたベルナルド。ダルタニアンにとって敵役であり、お笑い担当であり、今回のキーパーソンです。
本公演でジョルジュを演じた風間柚乃(かざま ゆの)さん、2014年3月初舞台の100期生が堂々と演じられました。
本公演で観たときに真風涼帆さんに似てるなぁなんてボンヤリ思っていたのですが。
お声も雰囲気も、月城さんのベルナルドに近かったと思います。しっかり笑いも取っていて◎。
次回、主演来るかもですね。月組を観る楽しみが増えました。

歌劇評では

すでに大劇場での新人公演を終えて、歌劇の9月号に劇評が載っていました。
今回のお芝居はあてがき、と言ってもいいほど、キャラクターの濃い本役さんたちです。
また学年もかなり上の経験を重ねた方たちばかりが主要な役どころを演じているため、新人公演学年メンバーでは
技術的にも醸し出す雰囲気もまだまだ経験不足な印象は否めないでしょう。
なかでも一樹千尋さんのマゼラン枢機卿、宇月颯さんのアトス、憧花ゆりのさんのアンヌ王妃は難しかったんじゃないかなと思います。

感想

新人公演は宝塚歌劇にしかない大変貴重で独特な学びの場。
本公演と同じ衣装、オーケストラ、セットを使用して、きちんと演出の先生もつき、お客様からお金をいただいて興行する。
主演の方は、真ん中に立つ経験をすることでその自覚と、お稽古で大変な経験をすることと、カンパニーをまとめる経験をすることで自信も着くのだと思います。
新人公演主演経験者って、その後の輝きがすごく変わるんです。見違えるほど。

というわけで新人公演大人気

最近は本っ当にチケットが取れません。
正直、未熟さはあります、本公演に比べたら。時間的・人数的な制約があるので演出も変わりますし。
しかし、この緊張感・新鮮さ・一生懸命さ、それを見守る劇場全体を包み込む温かい雰囲気がたまりません。
自分が経験できないことを、応援するスターを通してほんの少しでも想像し追体験する。
タカラヅカを観ると、ガンバロウって思えます。
今日もたくさんたくさん元気と勇気をもらいました!