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No Takarazuka No Life

宝塚のライブビューイングはすごい

今年はライブビューイングのありがたさ、素晴らしさに気づいた年でもあった。
基本的にライビュで観るくらいなら、観なくていいわ派だった。

それが、愛希れいかさんの「愛聖女」で一変した。
退団が決まっていた彼女のディナーショー代わりの主演公演。
宝塚でしかやらないから、できる事なら観に行きたかった。

惜しくもご贔屓東京公演中につき、諸事情により遠征はできず。
そもそもチケットも手に入らなかった。

一人なら「ご縁がなかった」と観に行かなかったであろう公演を誘っていただき観ることができた。

このライブビューイングを高いと見るか、安いと見るか。
4,600円という値段は、劇場での観劇は最も多い席種S席の8,800円と比較するか。
今回のバウホールのような5,300円でも4,600円は変わらない。

しかし千秋楽やバウホールなど、特定の場所でしか上演しない公演の中継、という付加価値を考えると。
ちっとも高くない気がする。(劇場で観られるに越したことはないが)
宝塚はものすごビジネスモデルを思いついたなぁと思う。

ライブビューイングで簡単に観られるようにすることで、宝塚劇場で観る人は減るだろうか。
DVDを購入する人は減るだろうか。
そもそもリピート観劇が当たり前の人たちだし、DVDでも観て、さらにスカイステージなんてCS衛星放送の有料チャンネルだって契約している。

だって、千秋楽なんて「劇場」というキャパシティがある以上、会場収容人数を超える人数は入れられない。
ところが映画館であれば上映シアター数を増やす、同じ会場でも部屋を複数抑えれば無限に増やせるのだ、単価4,600円で。

これってすごいこと。

あえていうなら、割りを食うのはJRとか飛行機・ホテルかもしれない。

それから、劇場で1度観てから2回目は映画館で、という人が増えたかもしれない。
事実、私はそうだった。作品にもよるけれど。


母などは先日のタカラヅカスペシャル 、S席とはいえオペラグラスで一生懸命追いかけるのに疲れたらしく、
ライブビューングで観たい、と言い出した。
それは観るべき人をライビュでは大きく写してくれるから、探さなくて済むし、オペラもいらない、とのこと。

もし宝塚が好きだった祖母が生きていたら、劇場までは行かれなくなってからでも近くの映画館で毎公演見せてあげられたのにね、って思う。
今ほどライビュが盛んに行われる前に旅立ってしまったけれど。

だから、いろんな理由で観劇を諦めざるを得ない人にも観劇を可能にした、っていう意味で、すごく大きな功績だと思う。
宝塚を観ることはどんな人にもオススメしたい。

癒される
励まされる
奮い立たされる
歴史、地理など教養、知識が得られる

タカラヅカセラピー。
マジで効くと信じている。