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No Takarazuka No Life

10倍早く書ける超スピード文章術 上阪 徹

1日にいったいどのくらいの文章を書いていますか。
プライベートのメールだけでなく、仕事上のメール、レポート、企画書、プレゼン資料。
PR記事、社内報、営業日報、議事録。
それだけでも苦労しているのに、さらにブログ、Facebook、インスタグラムなどで発信しようとしている。
1日に与えられた時間は誰しも24時間。
思いを発信したい、同じ志をもつ仲間とつながりたいのに、その時間が足りない!
もっと短時間で思いを言葉にすることができたなら。もっとたくさん発信することができるのに。
魔法の杖を探しているわけではありません。
もどかしい思いを抱えてTSUTAYAへ行ったところこの本と目が合いました。
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素材が9割。

これです。私はこの言葉がこの本のキモであると思いました。
いかに素材を集めるか。
素材とはなにか。
それさえ分かれば文章は一気に書けます。
敏腕記者もベストセラー作家も同じ。すべてはネタ集め、から始まるのです。

うまく書こうと思うな

うまい文章を書こうと思うと手が止まります。
かっこつけて慣用句とか使っても、自分もイマイチ意味が分からない言葉は読んでるほうも分かりません。
うまいこと言った!と思ったときは全然うまくないんです。
それより、「分かりやすい」文章を目指すべきです。

「具体的な事実」「エピソード」「数字」を使う

せっかく集めた素材を自分で「表現」にまとめると抽象的な分かったような分からないような文章になってしまいます。
(例)いい会社です
→え?どこが?どのあたりがいい会社なのよ??
聞きたくなりますね。
ここで素材で集めた具体的な事実、数字を、そのまま使うんです。

社員が5年間1人も辞めていない会社です。
社員の有給休暇消化率100%です。
社長が年度末に金一封をくれるんです、など。

おー、それは、いい会社だ!

読者を決める

読む人をイメージせずに書くのは暗闇でプレゼンするようなもの。誰が聞いているのかが分かれば、話し方も使う例も違います。
誰も思い浮かばないときのとっておきの方法は、知人の1人をイメージすること。
年齢や属性で特定の層をイメージするのも良し。
みんなに向けた文章は結局誰にも伝わりません。

書き出しの役割はその先が読みたい、と思ってもらうこと

「そうだよね」「ふむふむ」「へぇ!」「ほー」と思える内容を書き出しに盛り込むこと。

素材は多く集めて後で削る、が1番早い

素材の集め方は、ひたすらメモする!です。
「自分が体験したこと」はもちろん「見たもの」もメモ。「見た情報」を文章にすることで臨場感を高められます。
(例)社長室に重厚感を感じた、なら重厚感の「中身」を書きましょう
壁やカーペットの色、テーブルやソファーの特徴は、窓から見える景色は、など、「重厚感」のひとことで片付けない!

形容詞だけを書いても何に感動したのかが伝わらない

「面白かった」「嬉しかった」「気持ちよかった」
情景が思い浮かぶよう、具体化するようにしましょう。
あるいは、形容詞を使わない、もテです。
形容詞を禁じると素材に意識が向きます。
すごく寒い=温度計が零下5度をさしている、手袋をしても手がかじかむほどだ。軒下にはツララが20cmほどに伸びていた、など。

最後に

観劇の感想などをSNS含め発信しようとするとつい、「綺麗だった」「面白かった」「感動した」「豪華だった」。
形容詞ばかり。
形容詞を増やすことが語彙を増やすことだと思っていました。
そうではなく、もっと素材を集める。「具体的な事実」「エピソード」「数字」にフォーカスして文章を書きたいです。
決して内輪ウケ・内輪ネタにならないよう、分かりやすい文章を目指し励みます。
少しでも文章を書く際の参考になっていたら嬉しいです。